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タイトル Re: 灘の算数
投稿日: 2002/08/08(Thu) 10:09
投稿者くらもと

講習会のすき間をぬって回答させていただきますので、何度か追加・修正を加えさせていただきます。

> 灘中の算数について。
> 受験することは無いと思いますが、中学入試の最高峰といわれてる灘の算数は、1日目、15問50分。
> 2日目、5問60分。関東では、難しいと言われている栄光でも50分。
> 灘の入試は実力が試されると考えていいのでしょうか。
→栄光は問題レベルがかなり低下してきているように思います。
 東大実績からすれば開成が一番ではありますが、卒業生の割合と、京大、医学部の実績を考えれば、灘が一番レベルが高いのではないかと思います。
 かなりの秀才が受験しますから、チョットしたミスが命取りになる可能性があり、言い過ぎではありますが、中学受験における東大の医学部と考えています。

> また、努力で届くレベルなんでしょうか。
→努力で届くかどうかは分かりません。
 これまでの経験上、灘に合格した生徒は、6年生の頭の段階でも、基本や応用レベルの問題では確実性(間違いが少ない)が強いようです。
 また、自分の解き方に拘泥することが少なく、少しでも簡単な方法を提示すると、食らいつきがよいことが多かったです。融通性があるんですね。
 そして、やるべき作業はキチンとやっています。
 決して【天才】とは思えないんですが。
 5年までに基礎・応用は押さえ、徐々にテクニックを取得していくことが大切かと思います。

> 関西の名門塾のHPなどで知りうる情報では、関東のカリキュラムと比較すると、算数の時間数が2倍のようです。やはり、偏差値70以上を目指すには、才能プラス膨大な演習量が必要なのでしょうか。また、5年のうちから難問を繰り返しやる必要があるのでしょうか。
→傾斜配点が多いですから、2倍になるのかも知れませんね。
 難問がどのレベルかは知りませんが、そこそこのレベルの問題で十分だと考えます。まず、正確さとキチンとした作業性とある程度の応用性を身につけることではないかと思います。
 発展的な考え方は、一通りの学習を終えた後で十分ではないかと思っています。当然、早いに越したことはありませんが、どこまでついて来れるのかは分かりません。

> 日能研の上位層には灘志望者が陣取っているわけで、そのレベルとはどんなものだろうと思っているのです。
→意外とミスのない子なのかも知れません。そして4教科ともそこそこできる、片ハイ飛行ではない子ではないかと思っています。依拠する塾でも2けたまでいける子もいますし、5年後半に地方に転居した子供が1桁に入っていました。

追:今年中には灘の過去12年間の解説を行う予定です。
 1日目で180問、2日目で72問、合計252問(既に120問ほどの解説は済んでいます)
 これによって、傾向が分かってくるものと思っています。
 なお、灘での出題が他校に大きく影響しています。その類似問題が中堅以上の中学入試で使われるからです。


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