タイトル | : Re^5: 面積図と天秤算 |
投稿日 | : 2002/08/16(Fri) 13:25 |
投稿者 | : くらもと |
>ありがとうございます。何となく分かりました。(←よく、というほど読めてない可能性あり)このあたりの判断は、受験算数のトッププロにお任せするしかないところだと思っております。
>日能研でいえば、テキストを含めカリキュラムがトッププロの分身だということなのですが。倉本先生もその中のおひとりだと考え質問させていただいており、細かいところまでお聞きしたいと考えています。
→日能研とは関係がありませんので、カリキュラムなどの内容については分かりませんので、ご了承下さい。
>中数の執筆陣で署名がある記事にたいしても、この意見はどの時期のどのレベルにたいするアドバイスなんだろうか、ということが分からないので、この場所をお借りして質問させていただきました。
→塾によって進み方が違いますから、このような雑誌では、それらを無視することになりますね。したがって、月刊誌の場合、中学入試の全内容を学習したことを前提に編集されていると考えられます。履修すみかどうかの判断は保護者の方が行う必要がありということです。
>《6年の段階》、ということで質問させて下さい。
>よく、6年9月から伸びる子とか反対に落ちていく子ということが言われます。
>私が聞いているのは
>……それまでは、単元毎の1対1対応、つまり、これはあの単元の問題だ、という
>ことが分かる問題が多いのに、9月以降の入試レベルの問題は総合問題であり子供にとって○○算という判断がつきにくくなる。その時点で公式や主に記憶に頼っていた子供は対応できなくなる。
ということだったのですが、
→1学期までは狭い範囲しかやっていないと思います。その中での演習(類似)問題を学習しているとしても、ある意味の【一夜漬け】の世界です。
私の依拠する塾では、1学期までは新出事項の学習に当てられていますから、次から次へと新しいことを覚えなければならないため、その以前の内容はほとんど記憶の片隅に追いやられ、積み重ねられていきます。
これらの積み重ねられた知識が【夏の総復習】で、徐々に縦置きの状態になっていきます。要するに、知識が取り出しやすくなってくるのです。これを私は【知識のリンク化】と言っています。
当然、リンク化だけで問題は処理できません。初めて見るような問題にでも対処できなければなりません。その方法は、文章題においては、【整理する、等しい関係を押さえる】ことであり、図形においては、【図形を描く、一つの性質で一つの図形を書き加える】ことであると、思っています。
後は、その子の持つ能力が関係するかも知れませんが、少なくとも、このような基本作業?を行わない限り、初めて見る問題には対応できないのではないかと考えています。
このような作業をせずに問題が解けない生徒に対して、【解く資格がない】と言い切って、いつもひんしゅくを買っています。
>倉本先生のご意見だと、6年9月の段階で、一を聞いて十を知る、というところまで伸びていないと、上位校などで出題される複合問題の難度についていけなくなるということなのでしょうか。
→同じ問題が出題されることが少ないと思いますし、高々2年間の受験勉強で、何種類もある問題の処理方法をマスターできることはありません。少ない知識で問題を解くためには、【一を知って十を知る】必要があると思っています。これは、抽象的な内容を理解する方法でもあり、人間が勉強する理由でもあると思っています。
新入社員に社員教育をするとき、ベースになる部分を徹底的に学習させるはずです。その後は、新入社員の能力によって応用力があるかないかが判断されていくはずです。そのベースな部分が受験算数では、新出事項の学習までであると思っています。