タイトル | : Re^4: シャドー・トレーニングについて |
投稿日 | : 2003/12/11(Thu) 14:12 |
投稿者 | : くらもと |
なかなか難しい質問です、私にとっては。
本来は、このベーシックな部分から解決しておかないといけないのですが、受験業界にあっては、通り一遍のことでお終いにされている内容です。
教育現場でさえ、うまくいっていないように思えるベーシック部分を、塾業界にいる人間が解決することは難しいように思われます。
> シャドートーレーニングのサイトで紹介されていた易しいめの一行問題集でお奨めのものがあればご紹介ください。
→最近書店に行っていないため、分かりかねます。
> ちなみに、難易度としては、公立小学校の教科書内容程度のレベルです。
→ワーク類でしょうか。ただ、私立受験用ではありませんから、早めに6年までを終えてしまえばよいのかも知れません。
> 特に「割合」「速さと距離」「比」「比例と反比例」「場合の数」等が
> 不得意のようですので、その分野を強化したいと思っています。
> アドバイス、宜しくお願い致します。
→すべてがベーシックな部分なのかも知れません。
★割合でつまずく原因は、単位がないことです。単位がないということは、具体性がなく抽象的な内容になるからです。
そこで、【倍】という単位をつけて、理解させるのはいかがでしょうか。
★速さでつまずく原因は、それまでの【速さ】が、単に、早いか遅いかの順位でした。また、車の速度計はあくまでも瞬間速度です。
それらの速さと算数での速さの違いが理解されていないのかも知れません。
算数・数学での速さは、【平均速度】なのです。
★比でつまずく原因は、割合との混同にあるのかも知れません。
大人から見れば、同じものなのですが、子供から見れば、別内容になります。
いずれも大きさ比べなのですが、割合は主従関係がありますが、比は平等関係があるのです。
★比例・反比例でつまずくのは、言葉の同一性にあります。これも同時期に学習しますから、混同してしまって区別が付いていないのかも知れません。
★場合の数につまずくのは、順を追って、整理する、という癖がついていないからかも知れません。計算問題でもそうですが、適当にやっている内に答えが出た、という経験から、整理するという習慣がつかなくなっているのかも知れません。
ない、売買の問題で意外と躓く生徒が多いのですが、その原因は、売買の問題の多くは、消費者中心ではないことにあります。ほとんどの子供達は、商店主の子供ではないため、利益の仕組みが分かっていないことになります。
このような場合には、ご家庭で店やさんゴッコをお勧めします。
今後、つまずく分野としては、
★図形と比・・・・・底辺比と面積比、相似比と面積比の混同
★図形の移動・・・・途中が見えないため
★立体の切断・・・・3次元の世界を2次元に置き換えられているため
などがあります。
現在(今年)は難しいのですが、次のようなテーマでレポートしないといけませんね。
【ベーシック編:子供はどこでつまずいているのか、その解消策】
お答えにはなっていませんが、現時点ではこのくらいの回答しかご用意できません。
来年度には、【ベーシック編:子供はどこでつまずいているのか、その解消策】に取り組みたいと思っています。