タイトル | : Re: 算数の応用力を伸ばすには? |
投稿日 | : 2003/12/02(Tue) 14:58 |
投稿者 | : くらもと |
> 初めて投稿します。
> いつもこのHPを拝見させて頂いています。
→カウンタを増やしていただいて、どうも有難うございます。
進み方からいくと、関東・関西圏の方のようですね。
> 小5の愚息のことで相談ですが、定期テスト(範囲が決まったテスト)では9割得点できますが、実力テストでは7割です。
> 普段は習ったテキストの問題を最低4回は復習させています。
→短期間に4回復習しても効果はさほど上がりません。その理由は同じ問題では覚えてしまうからです。
私は、できなかったが理解できた問題のみ3回の復習を、と言っています。ただ、期間が問題です。
1回目は当日か翌日、2回目は1週間後、3回目は1ヶ月後です。3回ともできて、まあ、大丈夫だろうというところでしょうか。これは19世紀末の心理学者のデータ(・・・・の忘却曲線)によりますし、実感でもあります。
> しかし、応用問題が苦手なようです。
> 元々算数のセンスは無いほうだと思います。
→算数は、否、大学受験問題までは、もともと答えが用意されていますから、決して先天的なセンスやひらめきではないと考えています。
要するに、しかけがありますから、それを読み取るだけの話です。人間が考えたものは所詮たいしたことはないとの持論を持っていることにありますが。
そのしかけは、図形であれば、図形の性質から出題されますから、その性質をどこまで理解しているかどうかによります。
文章題であれば、修飾語を取れば、基本的には単純な数値の羅列でしかない、と考えています。
文章題で大切なことは、整理し、等しい関係を押さえることです。
> 塾の先生は、基礎は出来ているけれど応用が弱いのだろうと言われます。
→これは実際に子供の解き方を見ていないため、何とも言えません。
> また、基礎レベルの問題でも「比」や「速さと距離」「分数を使った割合」が苦手なようです。
→小4から、徐々に抽象的な内容になってきていることはご存じでしょうか。抽象的なないようというのは、ある意味で【1と知って10を知る】ということになります。10才前後の子供がどこまでそれができるのかは、基本的には無理があると、考えています。
これらは、すべて、小学過程では最も抽象度の高い内容です。
これらは、具体性の中で理解させるのがベストだと思っています。
速さに例をとれば、これまでは速いか遅いか、または、車の速度計での瞬間速度しか知らなかったはずです。しかし、平均を学習したため、算数での速さはすべて平均速度になっているのです。その平均速度の意味が本当に理解されているかどうかではないでしょうか。
まず、これまでの速さの概念を打ち破る必要があり、そのままになっていると、その知識がじゃまをすることがあります。
>
> 応用力を伸ばすにはどのような勉強をしてゆけば良いのでしょうか?
> また、「力の5000題」という参考書を購入しましたが、問題数が多すぎてどこから手をつけてゆけばよいのかわかりません。
→応用力を身に付けるためには、一つの問題を見て、どれだけの知識が思い出せるからどうかです。また、基本的な作業がどれだけしっかりと身についているかどうかです。身につけるには、指導者(よくないのもいますが)の話をキチンと聞き、自分のやり方を直せるかどうかだと考えています。
できてしまうと、図形の性質も考えずにやったことでもできたつもりになっているためです。
文章題でも適当に+、−、×、÷の組み合わせで計算し、数量関係の押さえを行わずにやったことすら忘れているためです。
そして、同じ問題を何度もやるよりも、類似問題をやる方が学力にはつながります。
なお、範囲が決まった問題がどのレベルか、実力テストがどのレベルか、また、志望中がどこかが分かりませんから、力の5000題がそれに合っているかどうかも分かりませんが、受験算数の基礎を押さえるには、これでよいとおもいますが、どこをやればよいかは、先に述べましたレベルが分かりませんのでお答えできません。
> 学習方法に対するアドバイスをお願いいたします。