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6年3学期の得点源

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あくまでもの【参考例】です

=2005年の1年間で完成予定=

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★基本的には2日間★

はじめに
6年3学期の得点源
その対策
入試本番の得点源=1=
入試本番の得点源=2=
入試本番での心構え
最後に

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中学受験の決定〜入試、その後  シャドー・トレーニング
kuramoto 骨格完了日2005.01.05

はじめに
 12月〜正月の塾における冬期講習会期間中が【天王山】とすれば、3学期はまさに【正念場】である。
 この時期、受験生の不安や焦りよりも、保護者の不安や焦りが過激に高まっていく。
 いくらもがいても時間が作り出せる訳はない。新しい問題を解いたところで、時間がかかり量をこなせる訳はない。
 さらに、暗記科目?である理科・社会に時間をかける時期でもあり、算数の時間は大幅に減少する。
 全科目に言えることではあるが、特にかけられる時間が少なくなった算数においては、これまでの総チェックとミスの防止策が、この時期の唯一の得点源なのである。
 ここでは、3学期の得点源について考察してみよう。

6年3学期の得点源
 多くの中学の算数の想定平均点は50〜60%(点)であろうか。
 予想外に高かったり、低かったりすることはやむを得ない。そこで55%を取るためのモデル・ケースを考えてみよう。 
ケース 解いた問題の割合 × 正答率 得点 どのようなタイプ?
55% × 100% 55% 正確さがあるが、瞬発力がない。知識量の不足。
70% × 80% 56% 多くはこのタイプかな? 
80% × 70% 56%     〃
100% × 55% 55% 適当な知識で、適当に処理しているようだ。
 これらは、これまでの統一・模試で、受験生の性格が見えてくるかも。
 
 さて、ここのテーマは、いかに55%から10%〜20%UPするかにある。ケース【イ、ウ】で考えてみよう。
 それは、【解いた問題の割合】を20ポイントUPするか、【正答率】を20ポイントUPするか、または、【解いた問題の割合】と【正答率】をそれぞれ10ポイントずつUPすることである。

その対策
 数値的には得点を上げることは簡単であるが、現実には簡単ではない。

 【解いた問題の割合】を高めるには、知識量、瞬発力をUPすることにあり、
 【正答率】を高めるには、正確さ、注意力をUPすること、即ち、ミスの防止策を講じることになる。

 瞬発力をUPするには、問題に合わせた処理方法を構築することであり、瞬時に思い出す知識量が左右する。
 注意力をUPするには、個体別でミスの検証を行い、その防止策を講じる必要があり、正確さが要求されるため性格に起因するかも知れないが、少しの努力で改善されるようにも思う。

 では、具体的には、どのような対策が考えられるのであろうか。
 これまでの学習において、中学受験に必要な知識は一通りは習っているはずである。しかし、現実のテストでそれが生かされていないことが多い。この時期に、新しい知識を吸収したところで、その原理・原則を理解する時間的な余裕はなく、その活用方法を習得することは難しい。これまでに得た【知識量】をいかに生かしていくかがポイントになる。
 そこで、重要になるのは、これまでに得た【知識】を瞬時に思い出す力、【瞬発力】を高めることにある。その方法としては、【シャドー・トレーニング】が効果的である。これまでに得た知識を再確認し、問題に合わせた道具、解き方を、いかに素早く思い出すかどうかである。
 そして、瞬発力の効用は大きい。問題によっては30秒でできることもある。その残余の時間を、面倒な問題や未知の問題に回すことも可能になり、大きな得点源へとつながっていく。

 保護者を苛立たせる原因の一つに、【正確さ】がある。これまでのテストで様々なミスを犯してきているが、この時期では、そのミスのパターンを検証して、その防止策を図ることで、【正答率】が大幅にUPすることもある。
 計算ミス、転記ミス、読み取りミスなど様々である。どのような場合に発生しているかを調べ、その防止策を受験生とともに考えて欲しい。見つからなければ、講師に相談することも大切であろう。

 この時期のドリル類や過去問は、シャドー・トレーニングの効果やミスの防止策の実験の場である。

=まとめ=対策は、
【シャドー・トレーニング】【ミスの防止策】

入試本番の得点源1
 受験生の答案を見ていると、空欄の部分が意外と多い。
 空欄では一切得点になることはあり得ない。最後の1分は、空欄を埋めることに努めさせて欲しい。
 宝くじで3億円が当たることは、まずない。しかし、買わなければ、100%当たらない。買っても当たらないかもしれないが、何千人かが1億円以上を当てている現実から、買えば当たる可能性があるのである。
 入試においては、1問が5点〜10点。その点数によって合否が分かれることもあるのである。わずかな可能性を求め、貪欲な合格願望があれば、空欄は避ける気持ちにはなるだろう。

=まとめ=
【空欄を埋めよ】

入試本番の得点源2
 入試問題は、いつも易〜難に並んでいる訳ではない。途中の難しめの問題にひっかかり、時間の消耗によって後の問題で焦り、出来たであろう問題すら得点にできないことがある。
 それを避けるために、少しつまずいたときには、【飛ばす】勇気が必要である。
 入試(統一・模試、ドリル)は、家庭学習とは根本的に異なっている。それは、
時間との勝負のためである。
 試験時間は50分、小設問15〜20が普通であろうか。ということは、小設問1問での解答時間は、3分〜2.5分である。
 解き方や処理方法に気づくのは、問題を読みつつ、また、問題を読み終えた後、5秒〜10秒であり、その後の作業や計算で2分〜3分かけるのが平均的な解答時間であろう。
 従って、10秒前後(せいぜい20秒かな)で、解き方や処理方法が見つからなければ、【飛ばす】
 一通り終えてから、【飛ばした】問題の中の出来そうな問題から順にやっていくことが、一つの受験テクニックとなる。

=まとめ=
10秒で【飛ばせ】

(おまけ)入試本番での心構え
 焦りは禁物
 難しいと思った問題は、他の受験生にも難しい、
 自分が出来なかった問題は、他の受験生も出来ない、
と考えるべし。大胆不敵な受験生ほど、火事場の馬鹿力を発揮するものである。
 また、失敗したときには、精神的に落ち込まないこと。次の科目は平常心で受けるべし。

※どこかで書いてあるはずのため、詳細は省略。

最後に
 以上のことをまとめれば、
  1.解いた問題の割合を増やすためには、【瞬発力】を高める。
    そのためには、【シャドー・トレーニング】がよい。
  2.正答率を高めるためには、【注意力】を高める。
    そのためには、【ミスの防止策】を構築する。
  3.空欄は埋めよ。
  4.10秒で飛ばす。
 これらを総合的に演出することで、得点を上げることができると確信している。
 来たる受験日までに完成されることを期待する。

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