〜立体には、問題に合わせた表現方法がある〜
(kuramoto) 


 立体図形は紙に表現する限り、抽象的な世界です。見取図であろうと、展開図、投影図であろうと、抽象的表現に過ぎません。それは3次元(空間)の世界を2次元(平面)に置き換えているからです。

 そのため、習い始めには、素材を活用して具体的に見せ、本人にやらせていただくように、声を高くして保護者の方にお願いしています。その初期の作業が欠如していると、立体の認識が欠如されてしまいます。すなわち、立体の基本的なイメージが問題に合わせて構築することが不可能になるのです。

 その基本的イメージが構築されて初めて、立体を平面で考えることが可能になります。立体図形がソコソコ解けるようになるのは、その後の話です。

立体の、習い始めは素材が一番、一番
(かけ声風 (kuramoto)

 

@体積問題で、見取図が描かれていない

[説明]見取図を描くことによって、底面や高さが明確になるからです。慣れてくれば、他とは異なる形が底面だと、分かるようになります。
 

A表面積の問題で、展開図が描かれていない

[説明]展開図を描くことで、必要な図が分かるからです。慣れてくれば、側面は、底面の周りの長さで処理できるようになります。
 

B水そうの問題で、立面図が描かれていない

[説明]真正面から見た図(立面図)を描くことで、見やすくなるからです。そして、逆比などを活用します。
 

C切断問題で、断面図が描かれていない

[説明]断面図は描きにくいのですが、それを描かなければ、答えにたどり着けないのが現実です。
 

D体積が等しいとき、逆比が活用されていない

[説明]出題の意図の多くはここにあるからです。
 

立体を、立体で考えるには無理がある、立体の命、平面にあり
(格言風 kuramoto)


 キーワード平面で考える 





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