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@図を描いていない、情報を書き入れていない |
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[説明]図を描くことが大変苦手です。苦手意識が描くことをげているようです。図を、苦もなく描くには、文字と同じように<なぞる>ことが重要だったのですが、学校教育の現場では徹底して訓練させたことはありません。 また、情報の一つである条件(数値や性質)などを書き入れない人もいます。これらが問題を解く鍵となることを知らないのです。 今からでも遅くはありません。条件に合わせながら図を描かせ、情報を書き入れさせましょう。その作業の過程で、問題の持つ図形の性質、ポイントの発見につながるかも知れないからです。発見できなかったときには、情報を見つめながら考えるだけです。 |
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A図形の性質(要素)に応じて描き分けていない |
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[説明]複雑に絡み合った図形からでは、図形の持つ性質は発見できないばかりではなく、図形の中に書き入れる数値が混在してしまって、どの数値を使って計算するのかが分からなくなります。計算できる図形、活用すべき図形の性質毎に、図形を描き分けるぐらいの努力、丁寧さが欲しいものです。特に、平行線や垂直な関係にある2本の直線に着目することが大切です。 |
B何度も、同じ所で線を描き、塗り絵化している |
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[説明]<図形は美>です。シーラカンスの如く、古代ギリシャ時代から生きながらえている学問の一つが図形です。奴隷制が背景にあるのですが、ミロのヴィーナスや建造物に代表されるように、美を追求した時代の産物ですから、出来る限り美しい状態で処理することが問題解決につながるはずです。塗り絵化するのは避けたいものです。補助線などは、まずは1本、せいぜい2本でとどめておきましょう。(対称性や規則性のある問題は別) 図形問題での考え方や発見の多くは、<森を見て木を見る>といった方法でなされます。要するに、大所高所の精神です。問題の持つ図形の性質を考えるのです。同じ所で何度か線を引けば分かる性質のものではありません。手を動かしておれば考えている、机の前に座っておれば勉強している、類(たぐい)という錯覚と同じのものです。 |
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C計算式を、Aの図形の近くに書いていない |
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[説明]頭の中で式を書いても計算している間に忘れます。そのため、一部の数値や計算を忘れたり、同じ計算をしてしまったり、また、3.14絡みなどで分配法則を使えなかったりして、いたずらに時間がかかります。ミスを多発させる原因にもなります。必ず、図形に計算式(公式)を書かせるようにしたいものです。 |
D途中の計算の結果を、Cの式に反映していない |
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[説明]図形に計算式を書くだけでは、どの部分の計算をしたのかが分かりません。筆算の都度、その結果を転記するようにしたいものです。 |
E問いかけとは異なる答えを出している |
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[説明]前テーマの「文章題について」と同じです。問いかけだけを読むのであれば2秒〜4秒です。後で見直す時間はありません。 |
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