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中学受験と家庭教師で失敗しないために

=2004年の1年間で完成予定=

★追加したものはで表示しておきます★
★基本的には2日間★

はじめに
家庭教師の総まとめ
職業別についてのコメント
社会人家庭教師への謝礼(労賃)についての考察
理想像−自学自習が可−
理想像−自学自習が不可−
家庭教師をどこまで活用するか
少しでも安くあげる方法
確定申告していますか?
最後に
【追加】家庭教師のレベル
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kuramoto 骨格完了日2004.02.29
はじめに
 家庭教師の学力レベルは千差万別であり、年齢も様々。標準価格が存在しないため、金銭面での折り合いが難しい。
 なお、中学受験の庶民化で、自分のバイト料を基準にするため、非常識な金額の提示もあるようだ。ここでは、家庭教師にまつわる諸々の問題点を浮き彫り?にしていきたい。 

家庭教師の総まとめ
 まず最初に、家庭教師を様々な角度から見ておきたい。
1.職業別?分類:たかが中学受験、受験生のレベルも様々。従って、誰でもできる。できないのは[親業]を放棄した保護者、かな。家庭教師の職業も様々。用意できる予算を考えて、そのレベルの人を探すことになる。
1.家庭教師専門家
2.元塾講師(定年退職?)
3.塾講師
4.私立・公立学校の現職・元教師
5.他職業、元受験生の保護者 
6.大学生・大学院生
7.中学受験を経た中学生・高校生
2.指導教科数による分類:あるレベルを超える中学に対応するためには、それぞれの中学入試全般にについてのエキスパートに依頼するのがベストだが、なかなかそのような御仁を探し出すのは大変。そこで、強化科目と流す科目をキチンと区別しておくしておくことが大切かも。
1.全教科・・・・・・できる人は少ない。特に、中レベル以上の中学入試対策では、無理だろう。
2.算数+国語 (理科・社会は、需要は少ないかも)
3.単科・・・・・・・・・中レベル以上の中学入試対策では、この方法しかなさそう。
3.家庭教師の供給先:断り難いのが知人・親戚の紹介であり、他は取り替えは簡単。ただし、家庭教師派遣業の場合、契約内容などキチンと読んでおかないと、トラブルの原因になるかも。契約内容は消費者に不利になるような読み方をすることが大切である。口頭での補充説明は、契約ではないと考えておきたい。すべて契約書をもとに裁判が進行するからである。
1.個別交渉 (知人・親戚の紹介)
2.大学・学生課のバイト斡旋・・・ニセ学生がもぐり込む可能性が低い。
3.家庭教師派遣業
    ※トラブルの概要・・・家庭教師総合情報センター(関東・関西) 関西 家庭教師 派遣会社情報

4.NET上の掲示板、または、電柱などの張り紙・・・張り紙は最近少なくなりました。
4.家庭教師への謝礼(労賃):学生の場合、多くの事例があるため相場が見えてくるが、家庭教師専門の社会人などの場合、キャリア?などのよって千差万別。相手には生活がかかっていることを考慮して、それなりの謝礼(労賃)を用意すべきであろう。なお、家庭教師派遣業のHPなどでは、キャリア?によるおよその金額が表示されているので、それを基準にすることも一考。
1.基本的には個別交渉
2.家庭教師派遣業
5.家庭教師の理想像:依頼する内容と受験生のレベルによる。
1.自学自習が一応できる受験生
2.自学自習ができない受験生
6.家庭教師の方は、確定申告していますか?
1.納税は義務?である。個別対応による家庭教師にとって、謝礼は闇から闇に葬り去られるものであり、税の申告をしなくてもばれることは少なく、結構ありがたいのだが、税額の割合は、意外と低い?
2. 

職業別についてのコメント
 特殊なケースを除いて、可能性のある職業について問題点などをコメントしておこう。
1.塾講師 
1.謝礼(労賃)を無視すれば、[家庭教師専門家][塾講師]となる。ただ、塾講師の場合、通塾している講師は社会通念上、不可能と考えておきたい。その理由は、[受験生]を商品にたとえるならば、「商品に手をつける」ことになり、ある種の業務上横領になるからである。また、「マッチポンプ」とのそしりを受けることにもなり、講師側は断るべきであろう。
2.ただ、保護者の中には、公開模試などの成績をよくしたいための要望は強いかもしれないが、目的は[合格]の2文字であり、本末転倒にならないことが大切である。要するに[実力]をつけることが重要なのである。
3. 
※プロの家庭教師HP・・・さんじゅつまん 
算数の森 算数合格トラの巻 中学受験の玉手箱
2.経験者群
1.元・受験生の保護者や中学受験を経た中学生や高校生は、中学受験やその考え方に精通していることもあり、依頼者側の選択枝としては、落とし穴になっている集団ではある。
  「元を取る」という発想の下、意外とやっている、やってくれる可能性があるかも。
2.ただ、解ける・解けたのレベルと他者に教えることは別の能力なので、少なくとも中学生・高校生は避けたい。
3.[親業]を超えて、家庭学習でキチンと指導できた経験者(保護者)は選択の余地がある。学歴からいっても、塾講師以上にできる保護者は存在するからでもある。

4.  
3.大学生・大学院生
1.大学名や学部で選ぶよりも、中学受験の経験者の方がベターではある。ただ、探求心旺盛な学生であれば、[たかが中学受験]、それなりの勉強はやってくれるはず。要するに、その人物を見ることが大切であろう。なお、受験生が所属する塾の方法を無視して、自分の解き方・考え方に拘る場合には、即、解雇すべきであろう。
 その理由は、家庭教師と塾との指導方針が異なると、その負担は、受験生にのしかかってくるからである。
 また、算数の場合、その受験生の思考過程を大切にしながら、後を続けて指導することが重要であり、自分の解き方に拘泥する家庭教師は、それができないからである。
2.一番よい選択は、塾でバイトをしている学生であろうが、所属する塾の生徒の家庭教師は禁止されているのが普通である。その点を注意しておきたい。
3.
   

社会人家庭教師への謝礼(労賃)についての考察
 学生と社会人とでは全く別の計算式で考えるべきであろう。それは生活がかかっているからであり、教え方のキャリアが異なっているからでもある。また、家庭教師の場合、移動時間や実労時間などから、普通の勤め人とは異なる点も考慮に入れる必要があるだろう。特に、母親である保護者は、その意味が判らず、自分のパート代と比較して[高い]と考える人が多いが、そのような保護者は、初めから、社会人・家庭教師を念頭に入れないことが大切である。交渉段階で互いにストレスがたまるだけの結果に終わるから。
1.計算ベースになるのは、その地区の平均賃金モデル+会社負担の社会保険料 (+退職金)
                     ※参考文献:愛知県の平均賃金モデル(現時点では未確認)
1.平均賃金(賞与込み)・・・30才=月29万円(年450万)、40才=40万円(年620万)、50才=51万円(年790万)
2.会社負担分・・・厚生年金=9%、健康保険=4.5%、労災保険+雇用保険=2%、合計=15.5(%)
3.
退職金・・・60才(38年勤続)=2000万円、1年の平均・・・2000÷38=53(万円) 
2.移動時間と実労計算の調整 (40才で計算)
1.1年間の労働時間・・・1800時間、労働日数・・・1800÷8=225(日)
2.通勤時間(管理者の推定)・・・片道1時間、往復2時間
3.
1日の拘束時間(休憩は含めず)・・・8+2=10(時間)
4.年間労働時間(通勤時間含む)・・・10×225=2250(時間)
3.上記前提を元にしたときの支給額(会社負担分含む)、及び、時間給 (40才で計算)
1.年間支給額・・・620+620×0.155+53=769(万円)
2.ヶ月の支給額平均・・・769÷12=64.1(万円)
3.1時間当たりの支給額平均(通勤時間含む)・・・769÷(10×225)=0.342(万円)
      ※月々の支給額明細では、所得税・地方税・社会保険料などの控除されている
        年末に渡される[源泉徴収表]をご覧いただきたい。それを見ないと判りませんよ。
4.家庭教師側の労働時間(1人=1.5時間)+移動時間(片道45分)
1.平日(17時〜22時)・・・2人が限界 (3人でも可能?)
  土・日曜日(9時〜21時)・・・5人が限界 (6人でも可能?)
  6日間稼働するとして、人数の限界・・・2×4+5×2=18(人)
         ※NET上での家庭教師専門の知人の場合、15人が限界といっていたかな。
2.充足率・・・8割としたときの人数=18×0.8=14.4(人)→15人
3.
移動時間を含めた1週間の労働時間・・・(1.5+0.75)×15=33.75(時間)→34時間
  年間労働時間(移動時間含む、45週稼働)・・・34×45=1530(時間)
5.上記をもとにしたときの依頼人との調整額
1.1時間当たりの労賃・・・0.342×(2250/1530)=0.503(万円)
2.1.5時間当たりの労賃・・・0.503×1.5=0.754(万円)
3.移動時間を加味したときの1回当たりの労賃・・・0.503×2.25=1.13(万円)
4.1ヶ月当たりの労賃(月4回)・・・1.13×4=4.5(万円)
6.結論:常識的謝礼(労賃)  ※名古屋限定
1.1回1時間30分、月4回としたとき、月4.5万円が依頼側の給与と合致するのである。
2.当然、依頼者側の謝礼を含めれば、5万であっても常識的な金額であろうか。この金額は一般の平均的な能力を持ったサラリーマンに合わせた金額であり、専門性の強い職種や能力の関係で、現実には支給額は異なっている。
3.従って、専門職としての優秀な家庭教師ともなると、8万〜12万になってもおかしくはないのである。それであってもうまくいくかどうかは判らない。それは、あくまでも生身の人間を扱っているからである。
 名医と呼ばれる人であっても、患者の生活までチェックできないのと同じであろうか。
※トライ(関東)=大学生2時間(週1回・月58750円とあり、学生の取り分は半額)・・・???・・・本当?
      
参考:金額はともかくとして、50%のマージンは常識なのかも知れない。 受講者側  学生側
※東海地区業者(料金表示有り)・・・家庭教師・学参 名東ゼミ OPTION 家庭教師研究会 
     
 ※学生は学生証を提示させること。コピーは不可。なお、管理者が推奨しているわけではありません。

家庭教師の理想像−自学自習が可能な受験生−
 どのような問題でも基本的には即答(つまづくこともあるが)でき、様々な考え方(解き方)ができる家庭教師である。この資質を持ち合わせていないと、自分の考え方のみで指導しようとして、受験生を混乱におとしめることになる。受験生の思考過程を大切にして、それに従って指導できる家庭教師を捜すことが、保護者の勤めであろうか。当然、志望する中学の入試分析や傾向をキチンと押さえていることはいうまでもない。
 家庭教師が来る前に、一応問題を解いておき、不明な問題のみ、質問することが時間の節約とともに、短時間での家庭教師の効率的な活用法でもある。
 当然、通塾している塾の方法について堪能していることはいうまでもない。

家庭教師の理想像−自学自習ができない受験生−
 指導期間が長ければ、寝むれる家庭教師である。自学自由ができない場合、基本的には飲み込みが遅いと考えることができる。それを大人であり、プロフェッショナルである家庭教師が、自分の呼吸に合わせて指導していけば、受験生は消化不良のままで終わる可能性が高い。考える時間をいかに与えるか、この考える時間を待つために、眠るのである。従って、週1ではすまない場合もあることはいうまでもない。
 ただ、時間がかかり効率的とは思えないかも知れないが、その受験生にとって確実に学力をつける方法なのである。この手法を、保護者が許せない場合が多い。それは当然である。自分では教えられない、教える方法を、力をつける方法を知らないのだから。
 当然、通塾している塾の方法について堪能していることはいうまでもない。
追:私の経験では[寝むった]家庭ほど学力がついていったが、ある講師は[酒を出してくれた]と言っていた。依頼人がよく判っていたようだ。大人のスピードで進んでいけば崩壊することが。[酒]によって、思考を停止させようとしたのかも知れない。

家庭教師をどこまで活用するか
 私は[親業]を放棄すべきではないと考えている。少なくとも予習の段階での答え合わせは、(お金の工面を除けば)保護者の最大の勤めだと考えている。当然答え合わせのみならず、間違えているときの「何故か」のチェックとそのデータ化を含めての話ではある。このチェックとデータ化は時間との勝負なのかも知れないが、これが学力の増進を図る効果的な方法である。しかし、以前、家庭教師を4人4教科使っていた方がいた。おそらく保護者がやるべき[親業]を家庭教師に代行させていたのかも知れない。[親業]の放棄である。
 家庭教師の場合、どうしても限られた時間内にかなりの知識を判らせないと解雇される可能性がある。無茶な家庭教師の付け方から、この親の場合、「寝る」ことを認めることはなかったものと思われる。
 私見ではあるが、常識的に2教科2日、または、1教科2日が限界であろう。自学自習ができない限り、6年後の大学受験は悲惨な結果が待ち受けていると推測している。
 哀れなのは受験生。結局は、第一志望を落とすことになったが。

少しでも安くあげる方法
 同じレベルの受験生を集めることである。限界は3人まで。
 この方法をとれば、1.5時間を2時間にして、謝礼(労賃)を1.5倍〜2倍すれば、家庭教師側も納得でき、1人当たりの負担額はかなり減少するはずである。

確定申告していますか?
 個別交渉による家庭教師の謝礼は、家計費から捻出されることがほとんどで、支払先が必要経費として申告することがないため、受け取る側が税務署に申告することはほとんどない。その税率は、所得税のかかる収入がある倍委、最低、所得税で10%、地方税で約8%の税金がかかることになる。ただし、必要経費として3割控除される可能性があるため、それぞれの税金の7割が実質的な脱税となる。 ※18%×0.7=12.6%

最後に
 NET上での不満などを読んでいると、社会通念(常識)を理解していないものが多い。パート代でしか比較できない保護者の存在に、[中学受験の庶民化]が現実のものとなっていることを実感する。
 家庭教師も塾も基本的には、保護者の不安につけ込んだ職種だと考えている。しかし、必要悪として生活を維持している管理者であるがために、自分の世界しか見えない保護者に対して、少しでもご理解いただければ、ということから書いた次第である。

【追加】家庭教師とレベル
 何かと対応させれば、話が分かりやすいかも。車と対応させてもよいかも知れないが、一番身近な【食事】と関連付けてみよう。
 昨今の趨勢としては、【素人】の時代である。【素人】でもそれなりのことができるのが、今の世の中なのかも知れない。
 食事を取る方法は様々。家庭教師との対応のため、その一部を取り出しておこう。
   ★家庭料理 ★コンビニのお弁当 ★チェーン店 ★レストラン ★高級レストラン
 ★手作り?の家庭料理は、保護者の指導による学習
 ★コンビニのお弁当やチェーン店は素人でもできるお料理、かな。多くの学生家庭教師に当てはまりそう。
 ★(高級)レストランは、やはり、個性的なプロの味
と対応させれば、それぞれにかかる金額は、食事の意味では同じであっても、その内容は異なっているはずである。
 懐具合やそのときの状況によって様々な選択が行われる。同じようなものであっても、値段の差は歴然としている。当然、高級レストランだからといって、家庭料理に優っている保証はないが、少なくとも、コンビニやチェーン店よりは満足はできそう。
 どこでどのように食事をするかは、各家庭の考え方による。しかし、少なくとも、コンビニ、チェーン店とレストランを同等で考えることは、避けていただきたい。

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