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中学受験と塾選び

=2004年の1年間で完成予定=

★追加したものはで表示しておきます★
★基本的には2日間★

はじめに
中学受験のための学習塾の分類
各分類別の現実と限界
折り込み広告の読み方
組織変更と経費の圧縮
通塾先の決定
転塾について
教材・講義
家庭教師の選択方法
最後に
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中学受験の決定〜入試、その後  家庭教師で失敗しないために

kuramoto 骨格完了日2004.02.23
はじめに
 中学受験を開始するに当たり、最初の山場は[塾選び]である。この塾選びについては、私自身が1つの塾に依拠しているため、我田引水的な話になる可能性があり、いくら客観的に書いたつもりでも信用はされることは少ない。この種のコメントの宿命である。
 なお、ネット上での様々な掲示板や個人的な[受験日記]などを大いに参考にさせていただき、今後、加筆・修正を加えていくつもりではある。
追:東海地区でのお話であり、関東・関西とは趣が異なる点をご容赦いただきたい。

中学受験のための学習塾の分類
 学習塾の分類方法は様々である。ここでは考えられる方法を列挙しておこう。※東海地区限定
1.規模別分類:生徒数と校舎数で分類できる。ただ、生徒数は企業秘密になるため、校舎数で分類する。ただ、1校舎何教室あるかも大切なポイントである。
1.大規模学習塾 (校舎展開10以上)
2.中規模学習塾 (校舎展開6〜9)
3.小規模学習塾 (校舎展開3〜5)
4.個人塾 (校舎展開1〜2)
2.1教室の生徒数による分類
1.大規模 (1教室の生徒数20人以上)
2.中規模 (1教室の生徒数10人〜19人)
3.小規模 (1教室の生徒数3人〜9人)
4.個人指導塾、家庭教師 (生徒数1人〜2人)
3.教科の担当制による分類
1.教科別担当制
2.複数教科担当制 (算数+理科、国語+社会を担当することが多い。算数+国語もある。)
3.全教科担当 (個人塾に多い、経営者兼講師)
4.内容面における塾の種別-1-
1.自己完結型 (予習型、復習型)
2.他塾依存型-1- (全教科)
3.他塾依存型-2- (単科)
5.内容面における塾の種別-2-教材面
1.自塾専用教材使用型
2.他塾教材使用型
3.塾教材、市販参考書・問題集使用型

※プリント類は、何らかの教材のコピーが多いため、専用教材には含めない。
6.教室展開
1.地域密着型
2.他都市からの進出型
3.フランチャイズ的展開型

各分類別の現実と限界
 それぞれの分類項目での、現実と限界について考えておきたい。
1.規模別分類
1.規模が大きくなればなるほど、受験生、保護者と講師との親密感、密着度は薄れるのは当然である。
2.待遇面の関係から、優秀な講師は大規模塾の方へリクルートされていく可能性が高い。ただ、個人塾の場合、経営者の哲学や人間性から良質の講師が集まる可能性もある。
3.校舎数よりも1校舎における教室数がポイントになる。教室数(当然、通塾者数)が多ければ、能力別クラス編成が可能になる。1クラスの人数にもよるが、1校舎・1学年・3クラス(6年)は欲しい。
4.
2.1教室の生徒数による分類
1.1週間50分の講義時間で、1人1人の学力や性格などをキチン押さえられるのは10人が限界であろう。ただ、能力格差が少なければ、30人でも指導に困ることはない。(事務負担のないことが前提)
2.同じ講師であれば、30人よりも10人、10人よりも2人の方が、的確な指導ができるのは当然である。ただ、少人数の場合、ベテラン(社会人)では人件費の面での折り合いがつかす、経営者への手残りを加えれば15人平均規模が妥当な人数といえそう。従って、個人指導の場合、学生が中心にならざるを得ない。
3.
3.教科担当制による分類
1.受験生が解けなければいけないかどうかはともかくとして、中学入試は愛知県公立高校入試に匹敵するレベルの問題群で出題されることが少なくはない。そのレベルの処理方法を的確に伝えるためには、教科担当制が無難である。
2.教科担当制の場合、同じ子どもとの接触時間が限られ、複数クラスを担当することになるため、1人の子どもとの密着度は薄れ、掌握度が低くなる可能性が高い。これをカバーする方法として、学生による教室管理が行われている塾もある。
3.
中規模・小規模・個人塾の場合、教科担当制を採用するには無理がある。様々な要因から、専門家を配置するだけの余裕はないからである。その分、受験生との密着度は高まるのだが。
4.
4.内容面における塾の種別-1-
1.予習型は自学自習という勉強の理想的?な形で学習することになる。そのため、日本語がキチンと理解できる子ども、及び、ある程度指導できる保護者の存在が前提となる。その指導は、間違いのチェックであり、計算式をつぶさに調べて、ミスの箇所を発見することである。問題の解き方の指導までは要求していないはずである。解き方の指導は塾・講師の責任であり、そのためにお金をもらっているのだから。
2.復習型は最初の基本事項を塾で教え、演習を通じて子どもの理解を促することになるが、自宅学習用としての復習プリントが配布されるため、そのチェックは保護者の役目となる。基本事項を教えるよりも単なるチェックの方が労力を必要としないことが多いため、保護者の負担は、復習型の方が少ない。ただ、塾では自分で考える時間が少ないため、創意工夫の習慣がつくかどうかが不明である。このことは、中学・高校での学習姿勢に影響を及ぼす可能性があり、長い目でみたときの結果も考慮に入れておく必要があるだろう。7年後の目指す大学がどこかによるが。
3.
他塾依存型や単科の場合、他塾の教材やドリル類を集めることから始まる。それらを元にして、地域密着型の塾展開を行うことになる。保護者の労を肩代わりするシステムである。
 なお、合格実績がダブル・カウントされ、実際の合格者数を上回るのは、このためである。
4.
5.内容面における塾の種別-2-教材面
1.教材を作る講師とその必要のない講師とでは、入試問題に接する機会が大きく異なる。1講に20問使う場合、それを選ぶのに、少なくとも5倍〜10倍の問題に当たることになる。そして、問題の配置・組み立てなどの試行錯誤を経験することで、処理方法を学習していくことになる。それが講義に生かされる可能性は高い。さらに、編集会議などでたたかれることで、教材作成をしない講師よりも実力がつくことが多い。
2.教材作成には労力と資金力が必要なため、独自教材は大規模な学習塾でないと無理があり、その点ではやむを得ない。ただ、パソコンの普及で資本面では解決できそうではある。後は労力をかけるスタッフがいるかどうかであろう。
3.
6.教室展開
1.企業は収益と売り上げの増進によって評価される。特に、株式の公開に踏み切った学習塾の場合、株主総会を円滑に行うため、それが至上命令となる。
 そして、少子化の中にあって、それぞれの塾が生き残りをかけた戦いを繰り広げることになる。その広げ方は、[ピラミッド型方法]と[平面的方法]に分類できる。複合型になることもある。
2.[ピラミッド型方法]は大学受験>高校受験>中学受験、資格受験 へと広げていく手法(逆もある)であり、[平面的方法]は他地域への展開である。ここでは、[平面的方法]について述べておこう。
3.
学習塾はコンビニと同じで、空きビルがあればどこにでも展開可能である。ただ、人材確保となると、かなり難しいが、学生でも一応何とかなり、定職を持たぬ若者が増加しているという点では、頭数を揃えるのは簡単である。内装費用も企業としてはさして高くはない。講師の質を無視すれば、いくらでも進出可能なのである。ただ、質を維持して展開を図ろうとすれば、既存の講師数にもよるが、おそらく1年に2校舎が限界であろうか。
    ※ちなみに映画館は難しい。高さが3m以上、柱なしで最低60坪(100席)。そして、繁華街。なかなかありません。
4.地域展開を図った初年度には、(準)エース級の講師を配置するのが普通である。その理由は、地域での評価を確保するためである。
5.他都市からの進出の場合、2・3年後には、その地域での採用者にゆだねることが多い。交通費や宿泊費がかさむからでもあるが、本体の都市(本丸)での指導で手薄になる可能性が高いためでもある。
 なお、他都市からの進出であっても、その地域での入試問題の研究は行っており、その点では心配することはない。ただ、進出前にはリサーチを行っているであろうが、都市の持つ精神構造までは掌握されていない可能性は高い。
 また、進出した数年間は、地域での合格実績を誇示するため、本丸からの外人部隊が投入される。特に、東海地区の入試は全国で一番遅いため、本丸での保護者を説得することは容易で、交通費・宿泊費・受験料の負担による外人部隊の投入が過激になる可能性が高い。他都市から進出した塾がある場合、その数年間は地域でのメインとなる中学での倍率は高くなることを覚悟する必要がある。ただ、補欠という名の繰り上げ合格が増加するので、最終的には変わらないが。
 当然、目的の一つとして、本丸での占有率の低下を他都市で補うこともあるだろう。
6. 

実績と折り込み広告の読み方
 誇大広告の告発を回避するため、合格実績などの数値については、多くの企業では注意を払っている。ねつ造すれば、新聞等でたたかれ、それが信用を失う結果になるからである。しかし、数値による実績を示し、次年度への生徒の確保を行う必要から、それぞれの塾では、工夫を凝らし、都合の良い数値を提示している、と考えるべきであろう。そのため、それぞれ数値の意味を読むことが必要になる。ここでは、数値の表示方法と読み方について示しておこう。
1-1.合格者数の表示 (全塾の数値、1校舎の数値、多年度の累積)
1-2.合格者数の表示 (学年末在籍者のみの数値、講習会生含んだ数値、少しの期間でも在籍した人を含む数値)
2.
合格率の表示 (合格率=合格者数÷受験者数)
3.その他(提携校を含む合格者数や塾の負担による遠隔地からの合格者数を含む場合もある)

※NET上では、数値の比較ができない保護者もおり、別々の基準の数値をごちゃ混ぜにして論じられている。特に、母集団を在籍者にする人がいるが、統計・データの意味が判っていない。
           苦情の窓口:JARO(日本広告審査機構)
 大規模塾の場合、母集団が大きいこともあり、合格者数で表示することが普通である。マクロでの勝負。
         
   ※ある塾では、年度の募集チラシには正規生の合格者数を、講習会用チラシでは講習会生の合格者数で、表示している。
 中規模塾の場合、合格者数か合格率のどちらを選択するかは、塾の方針による。
 小規模塾や個人塾の場合、合格率を提示することが多い。ミクロでの勝負である。
           
※5人と表示するよりも、50%の方がインパクトは強い。
 いずれも、合格実績をいかに大きく見せるか、を考えているのである。ただ、年度による表示方法を変えた場合には、合格実績が激動したとき、と考えるのが無難であろう。

組織変更と経費の圧縮
 塾といえども企業であることには違いがない。
 組織変更を伴わない時期の上昇機運にある学習塾(企業)は、[人]を大切に扱う傾向にあり、中で働く講師にも活気があるが、ひとたび下降に転じると、人件費や事務経費の圧縮が行われるため、[人]の流出と活気ががなくなってくることは当然である。
 組織変更、例えば、筆頭責任者(社長?)の交代や株式の上場が目論まれると、特に、株式の上場では、表面上の華やかさとは裏腹に、これまでの家庭的雰囲気から労資関係へと転換せざるを得なくなる。上場基準を満たすため、または、株主対策のため、人件費や経費の圧縮が行われる。そこに働く社員(講師)の中には、上場による[夢]がもろくも崩れ去ることが起きても不思議ではない。この現象は、筆頭責任者の読みの甘さにくることではあるが、もともと[帝王学]を学んではいない、たたき上げの筆頭責任者が多いため、1時的には失敗する可能性が高い。ただ、これまでとは異なり資金の調達がうまくいくため、何年後かには、軌道に乗ることもある。
 組織変更期には、表面の華やかさの裏では、組織に[がた]が生じている場合もあることを見落とすことのないように、正しい情報を集めておくことも、塾選びには大切な要因なのかも知れない。今どうなっているのかは、講師の定着度、または、講師の募集人数を考えれば、およその見当はつくのかも知れない。
※各塾のHPのリクルートを見れば判るかも。また【2ちゃん】を取捨選択して読み取れば、【たが】のゆるみ具合が判るかも。

通塾先の決定
 以上を含めて、知人や親戚の話を参考にしながら、塾見学や説明会などで保護者の目で判断し、保護者の責任の下で、子どもの資質に合った通塾先を決定するようにしたい。
 なお、通塾にかかる時間も考慮することはいうまでもない。
追:NET上での話題には、気を付けたい。その理由は、塾関係者が保護者になりすまして書き込んでいることが多いからである。

転塾について
 子どもに合っていないならば、転塾も一つの選択肢として考えたい。その場合、担当者に問題点をただしておくことも大切である。子どもの一方的な話だけで判断することは避けたい。原因を自らの目で確かめることが、転塾先で失敗しない秘訣でもある。ただ、転塾は6年の2学期初めまでとし、その後の転塾は勧めない。その理由は、慣れる前に入試を向かえる可能性が高く、慣れるために労力を使い果たしてしまうことがあるからである。

教材・講義
 塾講師の質的レベルは、その塾の教材を見れば判るが、教える能力と、生徒と講師との親密感、距離感とは異なることもある。演劇における演出家、劇作家、演技者の関係である。
 ただ、教材を作る能力がなければ、問題や傾向分析はできないし、受かることだけを第一義に考えるのであれば、パターン学習のみで、モルモット的演習を行えばよい。この場合には、本質的な能力の増進は期待してはいけない。

家庭教師の選択方法
 塾の掛け持ちとともに、家庭学習を[家庭教師]にゆだねることが多い。
 その家庭教師の功罪と選択方法について、説明しておきたい。
 ただし、このテーマは、別ページで説明する。 リンク先=家庭教師で失敗しないために
   ※空き時間でコメントしていきますが、その時期は不明。

最後に
 最終的には、合格できれば[いい塾]であり、不合格になれば[悪い塾]との烙印を押したくはなるのが人情ではある。ただ、塾に対してはそれでもよいが、少なくとも自分の子どもの何年間の成長やがんばりを認めてあげて欲しい。自分の判断や選択が間違っていたとの反省もなく、[不合格]になった塾を否定する保護者が増えてきているのが現実である。まさに、ブッシュ的クローン人間の増殖である。
 私自身、「先生のおかげで・・・」といわれたとき、「子どもが努力しただけです。私たちはその素材を与えたにすぎません」と返答するようにしている。それは、逆の場合、責任が取れないからである。言い続けてきたことを、実行していない保護者・受験生まで責任は取れません。このことは、「たばこをやめる方がいいのでは」と医者に言われてもやめない大人(私)と同じです。お医者さんが責任を取らされても困りますね。

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