文章題、「読み取り」と「テクニック」の実例 |
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読み取りとテクニックの実例 | ||
分からないときの理由の多くは、「解き方(テクニック)」が思い出せないためであり、「読み取り(整理)」部分が分からない訳ではないはず。 しかし、問題文を読みながら、頭の中だけでその処理方法(テクニック)を考えている。その結果、うまくいきそうにないと、処理不可能ということで、「分かりませ〜ん」 私は、ほとんどの問題は正確な読み取りと整理さえ出来れば、解答は可能と考えている。それは、「読み取り」部分の書き出しさえ行えば、何らかの解決策は見いだせると思っているからである。たとえば、最初の実例でいえば、@に適当な数を入れて計算していけば、どこかでA=Bになるときがあるはずである。それが算数の基本的解き方でもある。(【当てはめ方式】と名付けて置こう) また、「読み取り」を正確に行い、目に見える形に整理すれば、「テクニック」が見えてくることもある。その可能性を自ら放棄しているのである。 「もし、「読み取り」が出来ないのであれば、その問題はあなたの能力を超えた問題だから、今は諦め、数ヶ月後にやり直しなさい」と言い続けている。問題文の条件が整理できないようなら、解く資格がないのは当然だ。それは、我々大人の諸々の問題を解決していくときにも言える。 白紙のママで質問にくる生徒も多い。このとき、何らかの整理が行われていなければ、まず、その場で「読み取り」部分を書き出させるようにしている。白紙の状態の生徒に答えたところで、翌日・1週間後には自力で出来る訳がない。時間の無駄。そのため、冷たいと思われてはいるが、その生徒にとって力にもならない<まやかし>はやりたくない。少しでも生徒の力になる状態で答えていきただけだ。 当然、即座に「テクニック」が分かれば、「テクニック」から始めてもよいが、読み終えてから10秒考えて「テクニック」が見いだせなければ、「読み取り」を行うべし。 |
問題 | 読みとり(整理) 生徒の責任 |
解き方(テクニック) 講師の責任 |
いま父は56才、母は47才で、3人の子供の年令はそれぞれ24才、16才、12才です。父と母の年令の和が、子供の年令の和の1.5倍となるのは、いまから何年後ですか。 6年選抜A=正答率30% |
父 56+@ 母 47+@ 和・・・A 子 24+@ 子 16+@ 子 12+@ 和×1.5・・・B A=B ※@を□としてもよい |
父+母(A)・・・・103+A 3人の子(B)・・・(52+B)×1.5 =76+○4.5 この後、A=Bに着目して、そのまま計算してもよいし、線分図で処理してもよい。 この部分がテクニックである。 |