倉本先生へ 新年早々、悩み事の相談で恐縮です。 一ヶ月をもうきるこの段階では、受験勉強は新しいことはもうできないものとあきらめています。しかしながら、受験生の長男の算数の答案用紙の作成でおもうことは、もうひとつ踏み込みが甘い。ふところに飛び込めていない。ねばりがない。といった印象を持っています。以前の先生が他所で、「基礎ができているのなら学力より精神力の問題かもしれない。」といったコメントをなさっていたのを拝見し、納得した次第です。受験算数における「粘り強さ」や「精神力」は一朝一夕でできるものではないことは十分承知の上で、質問したいのですが、この残るわずかな期間で、これはという助言がございましたらいただけませんでしょうか? 長男は統一模試では算数の偏差値は60台を維持していますが、滝では53と下降し、東海オープンは結果はまだですかおそらく滝オープンより悪い事が予想されます。 新年から、申しわけございませんが、なにとぞよろしくおねがいします。
まず、統一と模試の偏差値の違いについて。統一は、基本的には全塾生+αが受験します。模試は、特定中学志望者+αに限られます。従って、母集団が異なっています。これまでの経験では、同一人での平均的な偏差値の差は、4〜5ポイントあります。すなわち、★統一で60前後の場合、模試では55〜56★統一で55前後の場合、模試では50〜51になります。これはあくまでも、自分の知りうる範囲での数値です。ただ、同じ偏差値でも、統一のどのレベルで得点しているかによって、この4〜5ポイントは大きくずれることもありますが、多くは、そのときの精神的なプレッシャーが影響しているのではないかと思っています。さて、これからの得点源は、1.理科・社会の暗記?科目の完成2.ミスの防止策の探求3.知識のアクティブ化(シャドートレーニングなどによる)4.不得意科目の強化です。※2が最も重要なのかも知れません。これからの1ヶ月は、気が焦ることも多々あります。このような時期には、難しめの問題、それも初めて出会うような問題は避ける必要があります。ある部分は捨てざるを得ません。難しめの基準はなかなか難しいのですが、当HPでの2002年からの基準で言えば、東海=発展以上(発展−α、発展、発展+αの中の発展)南女・滝=発展−α以上です。これより易しめの問題が確実にできれば、合格者の平均点まではいくはずです。受験生の平均点でよければ、1ランク下でよいでしょう。適当なやる問題がなければ、過去問をやっておくのがよいのではないかと考えています。同じ問題は出題されることがなくても、発想が同じ種類の問題は、繰り返し出題される可能性が高いからでもありますし、馴染みのある問題もありますから、解きやすいこともあり、それなりに自信ができることもあるからです。当然、余裕があれば、全分野のチェックができるようなものもやっておくのもよいでしょう。なお、保護者の方が焦ると、敏感になっている受験生に気づかれ、より悪い方向に向かうこともありますので、必要以上に焦りを態度に表さないようにお願いします。★基本的には、自分たちが大学受験で行った方法を援用すればよいと考えています。ただ、公式集など無味乾燥なものは抽象度が高く、12才の勉強には向かないかも知れませんね。
倉本先生へ お返事ありがとうございました。 過去問は、5年分を1〜2回ほど取り組んだだけなので、これから集中的にやらせようという段階です。限られた時間でできるだけ多くの回数をこなすようこころがけます。まだ問題形式に不慣れなのかもしれません。> なお、保護者の方が焦ると、敏感になっている受験生に気づかれ、より悪い方向に向かうこともありますので、必要以上に焦りを態度に表さないようにお願いします。 おっしゃるとおりです。 個人事で恐縮です。どの親御さんもそうなのでしょうが、親自身が中学受験を未経験で、それをわが子が初めて通過するという条件でスタートしてまいりました。「中学受験は親の受験」といわれ、子供とともに歩んできた親自身が「その日(入試日)」がくるのを、恐れている有様です。わが子ゆえその勉強法の欠点や成績の推移にが目に付く分、親があせります。それを悟られないようにするのも、親の務め。 「中学受験は人生の一里塚」 この一年間は先生のHPに数多くの示唆とご助言を頂き感謝しております。 それでも「たとえ、このときの戦いに涙を呑むことにあっても、それですべてが決まるわけではないんだよ」とわが子にまた自分にいいきかせる勇気が今の自分にあるのかどうか? 何もかもが初めてで、男親として情けないと痛感する日々です。最後の追い込みにがんばっているわが子にもすまない気持ちになります。 今一番、頭を悩ませているのは最良のコンディションで入試に臨ませるためにはそうしたらよいかということです。 マニュアルなんてものは存在しないことはわかっていますが、何かよい方法はないものでしょうか? このHPをご覧になってる方で、経験者の方のご意見も伺えたらと思います。 どうぞよろしくお願いします。
> 個人事で恐縮です。どの親御さんもそうなのでしょうが、親自身が中学受験を未経験で、それをわが子が初めて通過するという条件でスタートしてまいりました。「中学受験は親の受験」といわれ、子供とともに歩んできた親自身が「その日(入試日)」がくるのを、恐れている有様です。わが子ゆえその勉強法の欠点や成績の推移にが目に付く分、親があせります。それを悟られないようにするのも、親の務め。→保護者の経験、未経験は30年経てば、何の役にも立ちません。この間の問題レベル、受験者層の広がりが、全く異なるからです。 ときどき、自分の時代は問題が易しかった、何で我が子ができないのかを理解できない保護者がいます。自分のときは、面積図などの道具は使ったことがない。何で必要なのか、など、現状を知らないことによるマイナス面の方が強いこともあります。 また、大人の思考回路と抽象的な内容がまだ理解できない年代である子供の思考回路が異なることも、問題をはらんでいます。 大人の目から見れば簡単なことも子供からすると難しい、理解不能なことが多々あります。 これらのことは、大人が忘れてしまっていることなのです。 子供の頃、通った路地が思ったより狭く感じるのもその一つなのではないでしょうか。子供の背丈をきちんとわきまえていないと、お子さんがかわいそうなことがよくあります。追:大学受験は短期間に一挙に学力がつくことは少ないのですが、12才の子供の場合、ちょっとしたきっかけで、一挙に力がつくことがあります。背丈の伸びと同じ現象です。 最後まであきらめずに、頑張って下さい。 > 「中学受験は人生の一里塚」> この一年間は先生のHPに数多くの示唆とご助言を頂き感謝しております。→いえいえ、いつもいい加減なコメントをしております。 > それでも「たとえ、このときの戦いに涙を呑むことにあっても、それですべてが決まるわけではないんだよ」とわが子にまた自分にいいきかせる勇気が今の自分にあるのかどうか?→まさかのときのショックから立ち直るのは、子供よりも保護者の場合の方が時間がかかります。 子供は意外と立ち直りが早いですよ。保護者がいつもでも尾を引くと、子供の立ち直りも遅くなりますので、ご注意下さい。 > 何もかもが初めてで、男親として情けないと痛感する日々です。最後の追い込みにがんばっているわが子にもすまない気持ちになります。→このすまない気持ちがよくありません。保護者にとって最善だった、と思って下さい。 自分たちの人生もすべて後悔の連続です。あのとき、こうしていればよかった、と思っても帰ってきませんから、すべて前向きに生きたいものです。> 今一番、頭を悩ませているのは最良のコンディションで入試に臨ませるためにはそうしたらよいかということです。> マニュアルなんてものは存在しないことはわかっていますが、何かよい方法はないものでしょうか?> このHPをご覧になってる方で、経験者の方のご意見も伺えたらと思います。→この項につきましては、経験者の方にお願いします。
小六の父さん、こんにちは。この時期において、親としてあせられるお気持ちよくわかります。昨年のこの時期ですが、私は早く終わってほしいという気持ちと本当に大丈夫かしら?という気持ちでいっぱいでした。冷静でいられたわけではなくて努めて冷静を装っていただけです。最良のコンディションの件ですが、受験当日を健康で迎えれるように年が明けてからはうがい、手洗いを欠かさないように言っていました。ビタミンCの顆粒も毎日食べて?いました。受験前に1週間とか、約1ヶ月とか小学校を休まれた子もいるようですが、うちは生活のペースが狂わないように息子の意志で小学校へ毎日行きました。それぐらいでしょうか。ご家族それぞれだと思いますが、息子さんにとって一番だと思われる生活のペースを作ってあげてください。受験当日1週間前は、9時に就寝して5時に起床と計画していたのですが計画倒れに終わってしまいました。9時にはなかなか寝れませんでした。本当にあとわずかですね。ご健闘をお祈りしています。
倉本先生blue さま お返事遅れ、申しわけありません。 お二人のお返事を何度も読み返させていただきました。 夕べは、なかばもうどうとでもなれというなかば投げやりな気持ちで、この掲示板に息子の受験の悩みを書き込んでしまいました。お恥ずかしい限りです。 インターネット上の中学受験関連の掲示板のほとんどは、いまやすっかり部外者の勝手な書き込みや思いやりのない発言しかなく、とても今の中学受験生の親が頼りにできるものではありません。 このHPだけが今現在の受験生の親たちの心のよりどころなんだと実感しました。あらためてお礼申し上げます。 > 子供の頃、通った路地が思ったより狭く感じるのもその一つなのではないでしょうか。子供の背丈をきちんとわきまえていないと、お子さんがかわいそうなことがよくあります。> 「バカの壁」が昨年ヒットし、「言っても無駄」「話せばわかるなんてうそ」といったコピーが街角に流れたとき、所詮こんなものかと、「子供に勉強をおしえること」が徒労に終わっているのだろうと感じていました。おもわず声を荒げてしまうことはあります。しかし、やはり相手は「子供」です。高校生ではないのですね。今の私(親)に立ちはだかっているのが「バカの壁」ではないことだけは、ようやくわかった思いがします。もっと早く気づくべきでしたね..... このHPをご覧になってる父兄の皆様へ、 残り少ない時期を、乗り越えましょう。そして、皆様によき春が訪れんことを願ってやみません。