副題:図形はセンスでもヒラメキでもない

倉本徹

子供には図形のセンスがない。
  考えれば、私にも図形のヒラメキが不足していた。
  当然、私たちの子供が、図形が弱いのは先天的なものなのだ。
  さらに、公式をたくさん覚えなければならない。それが子供にはできない。
  などと、諦めている方はいませんか?

私は、受験算数・数学(図形)においては、センスやヒラメキなどさほど関係がないと考えています。
  図形の公式など、いくつかの基本原則さえ押さえていれば、すべてそれらを元にして作られています。
  覚える公式が多ければ多いほど、問題解決の役に立つのは当然ですが、棒暗記では、間違えて使って
  しまったり、忘れてしまったりすることが増えます。
  それをいつでも正しく活用するには、その成立の過程を知り、自分で作れるようにしておかなければなりません。
  出来ないのは何故か。
  それは、基本の押さえがしっかりと根付いていないため、その仕組みを理解していないために起こる応用力が
  不足しているに過ぎないのです。

ここのテーマは、いかに少ない原理・原則で、様々な公式が作られているか、を実証することにあります。
  補助線の引き方も、この原理・原則から生じるものなのです。
  センスやヒラメキなど、その結果にしかすぎません。

なお、図形を描くこと、それが一番大切です。図形を描かずして図形が解けるわけはありません。
  しかし、描かずに眺めている生徒がいかに多いか。
  その点を保護者の方は、しっかりとチェックを入れるようにして欲しいものです。

♪図形問題は図形に聞け♪ (kuramoto)

T.二等辺三角形の底角は等しい
U.平行な線では、同位角や錯角は等しい

平行な線の垂線の長さはどこでも等しい
T.平行な線の垂線の長さはどこでも等しい
U.平行線があれば、相似な図形ができる

平行な面の垂線の長さ(高さ)はどこでも等しい


図形の基本公式集へ
  目次へ