子供には図形のセンスがない。
考えれば、私にも図形のヒラメキが不足していた。
当然、私たちの子供が、図形が弱いのは先天的なものなのだ。
さらに、公式をたくさん覚えなければならない。それが子供にはできない。
などと、諦めている方はいませんか?
私は、受験算数・数学(図形)においては、センスやヒラメキなどさほど関係がないと考えています。
図形の公式など、いくつかの基本原則さえ押さえていれば、すべてそれらを元にして作られています。
覚える公式が多ければ多いほど、問題解決の役に立つのは当然ですが、棒暗記では、間違えて使って
しまったり、忘れてしまったりすることが増えます。
それをいつでも正しく活用するには、その成立の過程を知り、自分で作れるようにしておかなければなりません。
出来ないのは何故か。
それは、基本の押さえがしっかりと根付いていないため、その仕組みを理解していないために起こる応用力が
不足しているに過ぎないのです。
ここのテーマは、いかに少ない原理・原則で、様々な公式が作られているか、を実証することにあります。
補助線の引き方も、この原理・原則から生じるものなのです。
センスやヒラメキなど、その結果にしかすぎません。
なお、図形を描くこと、それが一番大切です。図形を描かずして図形が解けるわけはありません。
しかし、描かずに眺めている生徒がいかに多いか。
その点を保護者の方は、しっかりとチェックを入れるようにして欲しいものです。
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