伸びる(できる)子、伸びない(できない)子、

どこが違うのか?


=Ver.1−0= (99.2.18)
倉本 徹 

 新小6生と初めて出会うのは、HLクラスを除いて、私の場合、春期講習からです。そのとき、「この生徒は伸びないだろう、そのうちに小5までの遺産を食いつぶしてしまうだろう」と感じる生徒が何人かいます。講義中には、注意をしているのですが、本人がそれに応えてくれない、聞き流しているのが現実です。それが実感を伴って気づくのが6年の2学期も終わりに近づいた頃です。時、既に遅し、です。先輩たちの轍を踏まないことを願って、このレポートを作成しました。

 このレポートは、【1.中学受験の選択と心構え】を除いて、[伸びない(できない)子]と感じるのは、「どのようなタイプの生徒か」を追求しました。それによって、子供がどのような態度・姿勢になればよいのかを考え、できることから一つ一つ矯正・改善していただければ、きっと学力が伸びてくる、と確信しています。焦りは禁物です。あくまでも「できることから一つ一つ」です。

 当然、「できない」から、このような態度・姿勢になるのだとの意見もあるとは思いますが、その論理は《卵と鶏》の関係と同じ内容になってしまいそうです。そのことには応えてはいません。またの機会に考えていきたいとは思いますが・・・・。

 なお、このレポートの根幹になっているテーマは、「自学自習」の必要性であり、「集中力」の重要性、そして、「復習」の大切さと「真剣さ」、「謙虚さ」です。イギリスの諺にもあるように、「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」のです。あくまでも本人の「自覚」であり、本人の「やる気」です。

このレポートの姉妹編である【子供たちは、何故、間違えるのか?】と重複する箇所もあります。





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